東京都府中市にて外壁塗装・屋根修理〈ガルバリウム鋼板への葺き替え工事〉
ご依頼のきっかけ・ご提案内容
府中市にて行った外壁塗装と葺き替え工事をご紹介致します。
ご依頼頂いたのは築16年程のご住宅です。
訪問営業の方から屋根の劣化をご指摘され、築年数的にもメンテナンス時期でもあったため、塗装工事にて弊社に現場調査のお問い合わせがございました。
現地調査をさせて頂いたところ、ご指摘された屋根は1996~2008年にニチハ株式会社から販売されていた「パミール」と呼ばれる屋根材でした。
パミールは薄い屋根材が何枚にも重なった製造方法で作られており、層間剥離(ミルフィーユ現象)とも呼ばれる表面から1枚ずつ剥がれてしまう現象が発生しておりました。
問題の多い屋根材でもあるため、今では製造が中止されておりますが、いまだにパミール屋根のご住宅は少なく有りません。
問題の一つでもあるのが、「塗装」が行えないという事です。
先程もご説明させて頂いた通り、表面から剥がれていく現象が発生するため、塗装を行ったとしてもすぐに塗装ごと剥がれていってしまう恐れがあります。
素地の露出は劣化した通常の化粧スレート屋根材とは比にならないほど酷く、塗装など出来る状態ではなくなってしまうのです。
お客様には屋根材のご説明をさせて頂き、塗装ではなく葺き替え工事のご提案をさせて頂きました。
お客様もそんな屋根材が使用されていたとは知らず、大変驚かれたご様子でした。
弊社では塗装工事だけでなく屋根修理も同時に施工が可能ですので、屋根の葺き替え工事に合わせてメンテナンス時期の外壁塗装もまとめてご提案させて頂きました。
施工前の様子
こちらが問題となっている「パミール」屋根の劣化状況です。
下の方からペラペラと捲れた様子が見受けられると思います。
まずは、屋根の葺き替え工事の様子からご紹介させて頂きます。
葺き替え工事
足場設置を行い、既存の屋根材を撤去していきます。
続いて、新調したルーフィングシート(防水シート)の張り付けを行います。
ルーフィングシートとは屋根における雨漏りを防ぐ最後の要です。
どれだけ優れた屋根材を使用していても隙間から雨水は屋根材の内側に入り込みますが、ルーフィングシートがあることで、入り込んだ雨水を防ぎ、排水する構造になっています。
葺き替え工事では下地からルーフィングシートまで全て新しく葺き直すことが可能なため、最も耐久性と防水性に優れた施工と言えます。
近年では軽量な金属屋根を使用し、既存の屋根材の上から被せて施工を行う「カバー工法」も人気を集めています。
こちらも新しくルーフィングシートと屋根材を被せる施工の為、防水性に優れ人気を集めています。
パミール屋根もカバー工法は可能ですが、「結露」の発生が起こりやすく、屋根の下地が傷み、新しくカバーした屋根材を固定する釘が錆やすくなるなど、不安要素が多く、弊社ではオススメしておりません。
ルーフィングシートには日新工業の「マルエス カラールーフィング」を使用致しました。
その後、新しい屋根材「極みMAX」を葺いていきます。
耐久性に優れた「ガルバリウム鋼板」を素材とした、穴あき25年保証、塗膜(塗膜のふくれ・われ・はがれ)15年保証、塗膜変褪色15年保証とメーカー保証が充実した、屋根材です。
棟部分は、本来では貫板と呼ばれる板材を取り付け、上から板金カバーを被せて施工を行いますが、こちらのご住宅では貫板を使用せず、板金同士を挟み込むように取り付けを行いました。
腐食の恐れがある貫板を使用していないため、腐食による劣化の心配がなく、また、防水性にも優れた施工方法です。
葺き替え工事はこれにて完了です。
引き続き、外壁塗装の様子をご紹介致します。
外壁塗装
こちらは施工前の外壁の様子です。
外壁は屋根に比べて緊急性が高い劣化状態ではございませんでしたが、築年数の関係もあり蓄積された汚れや雨だれ、クラック箇所もいくつか見受けられました。
高圧洗浄を使用し、経年による汚れを取り除く下地調整を行っていきます。
その後下塗りの工程です。
塗料の吸い込みが激しいため、下塗りには大日本塗料の「水性万能アクアシーラー」「水性弾性フィラー1液テク卜MAX」の計2回の下塗りを行いました。
下塗り後は中塗り、上塗りの工程です。
上塗り塗料には同じく大日本塗料の「EXTRAアクアシリコン艶消し」にて塗装を行いました。
お客様よりせっかく購入した一軒家だからこそ、長く安心して住みたいとご相談がありましたので、ご予算にあわせて耐候性に優れた塗料を選定致しました。
EXTRAアクアシリコンは耐候性が高いので、長く新築のような光沢を保ちながら外壁をしっかりと守ってくれます。
カラーも以前と少し色味を変更し、白と青のツートーンに仕上げました。
耐久性だけなく意匠性も向上し、お客様にも大変ご満足頂けました。
完工
これにて葺き替え工事と外壁塗装の完工です。
担当者からのコメント
この度は「山嵜建装」にご相談頂き、誠に有難うございました!
ご心配になっていた「パミール」屋根も葺き替え工事を行ったことで、耐久性・防水性が大きく改善され、長く安心して過ごして頂けるかと思います。
外観も新築時のような綺麗な状態になり、耐候性などは勿論ですが、意匠性が向上致しました!
今回の「パミール」のように「塗装ができない屋根材」や、「劣化状況により塗装ができない外壁」など、職人の目で判断しなければならないケースもございます。
間違った施工方法を行うことで、せっかくの塗装工事が台無しになってしまうパターンもございます。
山嵜建装は、東京都府中市を拠点に、東京都内全域で外壁塗装や屋根塗装を専門とした地域密着型の職人直営店です。
経験豊富な職人自らが現地調査を行い、施工を行います。
塗装が剥がれていても生活に支障がないかと思いますが、将来的に大掛かりな工事になることもあり結果的にコストが高くなってしまった、なんてことはよくあります。
府中市にて外壁の劣化でお悩み、塗装工事をご検討の際は、お気軽にご連絡下さい!